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肺静脈以外の心房筋からの異常電気信号を有する患者様のアブレーションは?

肺静脈隔離アブレーション後に、肺静脈以外の心房筋からの異常電気信号が出る場合、その部位は患者様によって異なるため、図11のように基本的には、異常電気信号を探してピンポイントでアブレーションをすることになるのです。

 

それでも、肺静脈のように囲うようなアブレーションができる場所が2箇所あり ます。それは、図12に示すように上大静脈と左心房の後壁(後ろの壁の心筋)です。上大静脈は、右の心房(右心房)の上部にある血管(腕や頭からの血液を右心 房に戻すための血管)で、肺静脈のように心房筋が迷入しています。ここからの異 常電気信号の発生が確認されれば、開口部を囲む様に焼灼できます。また、左心房 の後壁に関しては、肺静脈が開口している間の筋肉になるため、左と右の肺静脈周 囲を囲った焼灼部位の上部および下部をつなぐように焼灼すれば、囲うことができます。それ以外の部位からの異常電気信号に関しては、ピンポイントでアブレーションを行うしかありません。これらの、肺静脈以外の異常電気信号をどこまで焼 灼できるかによって成績が変わってくるのです。そのため、心房細動アブレーションの病院間での成績の違いは、このことによって説明できます。

図11 肺静脈以外の異常電気信号部位に対する起源アブレーション法
図12 肺静脈以外の異常電気信号部位で囲うようなアブレーションが可能な部位

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横須賀共済病院循環器病センター内科

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